さらに前回の続き。
山中湖から道志みちへ進んですぐ全く走れなくなってしまった私。
グラウンドの端の芝生で横になり、腕で顔を覆います。
隣にいるすぐるはものすごく不安そう。
食欲は全くありませんでしたが、この時点でハンガーノックを疑いました。
今まで空腹で力が出にくいと感じたことはありましたが、絶望的に力が入らなくなって走れないということはありませんでした。
『すぐる、オレもしかしたらハンガーノックかも・・・』『マジですか?でもそうっぽいですよね。』そんなやり取りをしながらさっきのコンビニで無理にでも何か食べなかったことを後悔します。
その時、ジャージのバックポケットに非常用に持ってきたエナジージェルがあったことを思い出す。
『とりあえず、コレ飲んでみるわ・・・』すぐるにそう言ってエナジージェルの封を噛みちぎります。
エナジージェルを飲んで、そのまま横になること10数分。
なんか、回復してきたかも

まだ少し頭痛はしますがなんとか走れそうな気がします。
『すぐる、ちょっと良くなったから日も暮れそうだし行こうか。』そう言って再び走り出します。
フラフラですが25km/hほどで前を引くすぐるになんとか付いて行きます。
途中で山伏峠を少し登りますが今までがキツすぎたので、もはや平坦に感じます。
山伏峠を過ぎると道が下り基調になる。
ここからは足を止めてもドラフティングしていれば30km/h以上で走ることができます。
そして走りながら体調もどんどん回復していきます。
『すぐる、かなり回復してきた。もう大丈夫そう。』そう言ってペースアップを要求し、ガンガン走ります。
『オレの方がヤバイかも・・・』そう言うすぐるを追い抜く勢いで宮ヶ瀬湖を目指します。
宮ヶ瀬湖の少し手前にある青野原のコンビニで最後の休憩。
一本満足バーとウィダーインゼリーを補給して再び走り出します。
『マジで寿司屋さんが芝生で横になってる時に終わったと思いましたよ。』とすぐるに何度も言われながら宮ヶ瀬湖近くの〝関交差点〟に到着。
ここから宮ヶ瀬湖までもうひと登りすれば後は下るだけです。
時間は17時を少し回ったくらい。
もう日が落ちそうです。
残りの力を振り絞って走りますが、平坦ではもう30km/hも出せなくなる。
最後のもうひと登りだったはずの登りを3回ほど登って土山峠までやって来ます。
ここからは本当に下るだけ。
土山峠を一気に下り、厚木市街まで来ると空はかなり暗くなっていました。
そして厚木から私の自宅近くまで、すぐるが心配してついて来てくれました。
暗い中自宅まで残り10km近く走らなければならないすぐるに
『今日は色々ごめんね。気を付けて帰ってね。』と言うと
『いえいえこちらこそどうもありがとうございました。』と、なんとも出来たヤツです。
自宅に着くと今までの疲れがどっと押し寄せてくる。
そしてこの日の走行データ

今思い出してもデータ以上にキツイ1日でした。
すぐるは喜んでくれたみたいですが、2人で意見が一致したことは一つ。
『明神峠はもういい』そう思ったんですけどねえ。
すでにリベンジしたくなっている自分がどこかにいたりします。
ということで、これにて完結です。
まとまりの悪い長編にお付き合い頂きありがとうございました。
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